2020年9月30日

焼きそばはチャイナの香り

世には、海外発症の料理かと思いきや、
実は日本で誕生したメニューというものが
数多く存在します。

海老チリや天津飯、ナポリタンの他、
実は『アイスコーヒー』も、
日本で生まれた飲み物だったことを
ご存知でしょうか。

そして『逆』のパターン…つまり、
日本発祥の料理かと思いきや、
実は海外のメニューだったというものもあります。

例えば、こちらの『焼きそば』。

そもそもは中国の「炒麺(チャオメン)」という料理で、
事実、戦前は中華料理店にしかないものだったそうです。

ただし、焼きそばと言えば定番の「ソースで味付け」された
「ソース焼きそば」は、終戦の頃、
食糧難の中、安価で手に入るキャベツを具材にして
濃厚なソースで味付けした『焼きそば』を闇市で販売したところ、
瞬く間に人気が出て広まっていったそうです。

焼きそばにそんなルーツがあったとは、
何とも驚きですね。

もしかしたら、入居者様にとっては
あの頃を思い出す『懐かしい味』かもしれない「焼きそば」を
ユニット食としてお出ししました。

ホットプレートをユニット内の共有ダイニングに出して
入居者様達が見ている前で調理スタート。



見事な小手裁きを見せながら、
美味しいお昼ご飯を作っていきます。


「焼きそば」だけだと食卓が寂しいので、
プラスアルファのメニューもご用意。

混ぜ込みご飯のおにぎりは『炭水化物かぶせ』でしたが、
入居者様達にはかなり好評でした。

もちろん、スタッフの愛情がたっぷりこもった
焼きそばの出来栄えも「バッチリ!」


完食された入居者様からは「マル!」の
指サインをいただきました。


ところで、今月9月のユニット食の献立は『餃子』。
最近の餃子は、包み方に工夫をこらしたものや、
それどころか「包まない餃子」があるそうで…

もしかしたら、入居者様達を驚かせるような
「びっくり餃子」を検討しているユニットも
あるかもしれませんね。

2020年9月25日

10月第1週の献立表(9月27日~10月3日)



☆★ 栄養士が語る、今週の献立のこだわりポイント ★☆ 

【9月28日・昼食 セレクト食



9月のセレクト食は「エビフライ」と「サイコロステーキ」です。

揚げ物とお肉料理は
どちらも7月に行った嗜好調査で
「食べたい!」とお声の多かったメニューです。

特にサイコロステーキは
普段の献立ではなかなか出ないメニューとなりますので、
この機会にぜひ召し上がっていただけたらと思います。

エビフライは海老の頭が付いたものを提供いたしますので、
見た目からも楽しんでいただけたらと思います。


【10月2日・昼食 海鮮丼

10月に入り、当施設では生のお魚の提供を再開します。

6~9月は食中毒の危険を避けるため、
お食事に提供することが出来ず
入居者さまからも
「生のお寿司やお魚が食べたい」
とのお声を多くいただいておりました。

生ものの提供を再開後、1番最初のメニューは海鮮丼です。
乗せる生ものの種類はまぐろ、サーモン、はまち、いくらの4種類です。


これからも定期的に
生ものを使用したメニューを提供する予定ですので、
楽しみにしていただけたら幸いです。

2020年9月24日

今年も豪華絢爛!敬老御祝御膳

9月21日は『敬老の日』でした。

当施設では毎年この日の昼食は
厨房が利用者様の長寿を祝い、
引き続きの健康と穏やかな毎日を願って、
『御祝御膳』をお届けしています。

今年も、昼前の厨房には
松花堂弁当の容器がズラリ。
見た目も華やかとなるよう、
管理栄養士も、調理師さんと一緒に
丁寧に盛り付けていきます。



メニューは例年人気の天ぷらや茶碗蒸しに加えて、
お赤飯や胡麻豆腐など、普段の献立では
あまり出ることのないメニューもお出ししました。


いつもよりボリュームのある豪華な食事を前に
ちょっと難しい表情をされた入居者様。


何か苦手なものがあるのか、心配になって聞いてみると
「こんなにいっぱいのご馳走、食べきれるかしら…
のこしたら勿体ないわ。
折角作ってくれたのに…」
とっても優しい気持ちを教えてくれました。

他のユニットものぞいてみると
早速お弁当に舌鼓を打たれている皆様の姿が。


「今日は特別美味しいねぇ」
「大好きなものがいっぱいで嬉しいわ」
満面の笑顔に、厨房スタッフも大喜びです。



ところで、当施設で今年度100歳を迎えられた入居者様は2名。
100歳を超える方は4名いらっしゃいます。

100歳を迎えられた方には、ご家族様を通じて
国から祝状と記念の品が届けられました。
(蛇足ですが、祝状に書かれていた総理大臣の名前は
安倍晋三前総理でした。

どの入居者様も、しょうじゅの里三保で引き続き
ご自身らしくのんびりとお過ごしいただけるよう
全スタッフも更なる努力を重ねていきたいと思います。

2020年9月18日

9月第4週の献立表(9月20日~9月26日)



☆★ 栄養士が語る、今週の献立のこだわりポイント ★☆ 

【9月21日・昼食 松花堂弁当

21日『敬老の日』の昼食は
松花堂弁当での提供となります。


▲ 昨年の『松花堂弁当』

例年人気の天ぷらや茶碗蒸しに加えて、お赤飯や胡麻豆腐など
普段の献立ではあまり出ることのないメニューもお出しします。

いつもよりボリュームのある豪華な食事を楽しんでいただけるよう、
また入居者様の長寿の願いを込めて作ります。

2020年9月15日

もう一つの納涼祭

9月に入って最初のブログにて、
施設内にあるパティオにて、ユニットレクとして
納涼祭を開催したことをご紹介しました。
(ブログ記事はこちらをご覧ください。)

実は当施設にはもう一か所、別のパティオがあり、
こちらのパティオに面したユニットでも
納涼祭イベントを開催しました。

ユニットが違えば、同じ『納涼祭』でも
違う雰囲気のイベントになります。
こちらのパティオの飾りつけは、
シンプルだけど、秋の雰囲気も感じさせるもの。


更に、ユニット内も見事なペーパークラフトで
お祭りの雰囲気を盛り上げていました。


入居者様も、久しぶりの大イベントに大張り切り。
お祭りメニューのいなり寿司作りを
「任せてちょうだい!」
とお手伝いしてくださいました。


こちらの納涼祭でも、七輪で美味しく焼き上げた
『焼き鳥』が登場。


「こうやって外の空気を吸いながら、
美味しいものが出来上がっていく様子を見るのって
お祭りならではの楽しみよね」
入居者様も、とっても嬉しそうです。


熱中症予防ということで、
ユニット内の自分のお席で食事を楽しむ方も
いらっしゃいましたが、

この日は陽射しもそんなに強くなく、
ちょっとの時間なら外でのお食事も楽しめそうだったので
希望される方には、外のテーブルで
お祭りメニューを楽しんでもらいました。



感染症予防にも気を付けながら、
季節感と開放感を味わった『夏祭り』。

『新しい生活スタイル』を心がけながら、
これからも入居者様には昔ながらのイベントも、
思いっきり楽しんでもらえるよう、
創意工夫と努力を重ねていきたいと思います。


2020年9月11日

9月第3週の献立表(9月13日~9月19日)


☆★ 栄養士が語る、今週の献立のこだわりポイント ★☆ 

【9月16日・昼食 北京風ジャージャー麺

今週は麺料理の日に
当施設初登場の「北京風ジャージャー麺」をお出しします。

日本でジャージャー麺といえば
甘みのある肉味噌を使用したものをイメージしますが、
本場では麺に切麺といううどんのような細い麺を使い、
具材はきゅうり・豆もやし・紅心大根など
様々な野菜をのせるそうです。

食べる時はビビンバのように、よく混ぜてからいただきます。

今回は中華麺を使用し、
サイコロ状の豚バラ肉、千切りにしたきゅうり、
もやし、人参、大豆を具材として使用します。

中国人調理師が作る本場の味をお楽しみいただければ幸いです。

2020年9月10日

【個数限定】手作りケーキ販売のお知らせ

利用者様に大変好評をいただいている、しょうじゅの里三保の厨房で作ったケーキを、
『カフェ しょうじゅ』にて、個数限定で販売いたします。
是非この機会に、当施設自慢の手作りスイーツをご賞味ください。


【販売日】9月14日(月)
【販売場所】 カフェしょうじゅ(当施設グランドフロア内)
【販売価格】 単品:160円 セット(ドリンク付):310円
※価格について、消費税増税に伴い、変更となりました。
ご理解の上、ご了承ください。

【栄養士からメッセージ】
秋の果物「洋梨」をふんだんにトッピングしたタルトです。


当施設ユニット内限定で
テイクアウトでもご購入いただけるようになりました。
カフェしょうじゅのドリンク類と一緒に
是非ご賞味ください。

2020年9月7日

カフェしょうじゅの味をユニットで

当施設のグランドフロアには
『カフェしょうじゅ』という喫茶室があります。

新型コロナウイルスによる感染症予防対策の関係で
現在は施設利用者様のみの利用となっておりますが、
従来は一般の方にも開放されたスペースとして
多くの方にご利用いただいていました。

現在も、各テーブルにアクリル板を設置して
飛沫防止対策を施したり、
定期的に座席や、利用者様が手を触れそうな場所を
こまめに消毒する等、感染症予防対策を
しっかりと行っています。


さて、『施設利用者様限定』のスペースとは言え、
喫茶室がある場所は、多くの方が訪れるロビーエリア。
入居者様にも、ご自身が生活されている
ユニットがあるフロア以外への出入りを控えて頂いてるため、
喫茶室への「お出かけ」も、なんだか足が遠のきがち…

そんな中、誰からともなく
「喫茶室のコーヒーを、ユニットでも気軽に飲めたらいいのに」
という声が挙がりました。

そのリクエストに応えるべく、喫茶室はもちろん、
施設内で様々な調整を行い、ついに先月末から
「テイクアウトドリンクサービス」がスタートしました。

こちらが「テイクアウトメニュー」。
喫茶室でご提供しているほとんどのドリンクが
『お持ち帰り』で楽しむことができます。


カップはこちら。
ホット・アイス共、同じカップでのご提供となります。


喫茶室で大人気の「手作りシフォンケーキ」や
月に1度の「個数限定スペシャルスイーツ」も
テイクアウトドリンクとセットなら、
ユニット内限定で『お持ち帰り』可能となりました。
(※ケーキは当日中に召し上がっていただけるよう、
ユニットスタッフとの情報共有も含めて
入居者様にお願いしています。)


また、週1で実施している、手作りパン「ESSEN」の
注文販売で頼んだ美味しいパンと一緒に
カフェしょうじゅのコーヒーを楽しむことも可能となりました。

▲ 「ESSEN」の販売員の方。
入居者様が自分達で買いに行けた頃から、
いつも笑顔で対応してくださっています。

コロナ禍により、当施設でも「新しい生活の形」を
色々と模索していますが、
少しでも入居者様が過ごしやすいよう、
これからも様々な取り組みを企画していこうと思います。

2020年9月4日

施設利用者様にコロナウイルス感染事例が発生した場合について

令和2年9月吉日
ご利用者
ご 家 族 各位
社会福祉法人 兼愛会
特別養護老人ホームしょうじゅの里三保
施設長 赤枝 眞紀子


施設利用者様に
コロナウイルス感染事例が
発生した場合について

連日、ご利用者、ご家族の皆様には施設運営のサポートならびに新型コロナウイルス感染症対策へのご理解・ご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。
猛暑が続き、疲れが出てくるころではございますが、どうぞ体調には十分ご留意しつつ、引き続きご協力をお願い申し上げます。

現時点で、施設利用者様および施設職員の新型コロナウイルス感染は確認されておりません。安心して暮らせる日常を取り戻すために、今後も感染症対策を徹底しておこなって参ります。

また、万が一コロナウイルス感染事例が発生した場合に備え、指針を作成いたしました。
利用者様、ご家族様にかかわる部分のみ抜粋いたしましたので、ご確認いただければと思います。
合わせて当施設のホームページもご覧ください。


                    記

  1. 感染確認された利用者様は原則入院となります。
  2. 全利用者様に随時状況報告をさせていただきます。
  3. デイサービスは休止とし、特養・ショートステイは新たな入所を休止します。
  4. 該当ユニットは隔離対応(例:1番町利用者様で発生した場合はつながっている2番町も隔離)いたします。居室対応を原則とさせていただきます。
  5. 該当ユニットは職員を固定配置とさせていただきます。
  6. お食事は使い捨て容器にて提供いたします。
  7. オンライン面会は該当ユニットの所属するフロア以外は継続します。(状況により変更する場合があります。)
  8. 利用者様への差し入れは、自動ドア前にてお預かりとします。(インターフォンにてお知らせください。)

その他:保健所の指示および、厚生労働省「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」に沿った対応をおこないます。
                               
以上

9月第2週の献立表(9月6日~9月12日)


☆★ 栄養士が語る、今週の献立のこだわりポイント ★☆ 

【9月6日・昼食 夏野菜カレー

夏野菜カレーは夏が旬の野菜をたくさん使用した
暑い時期限定提供のカレーです。

夏野菜には、水分やカリウムを豊富に含んでいるものが多く、
身体にこもった熱を身体の中からクールダウンしてくれます。
トマトやキュウリなど生で食べられるものも多いので、
夏に不足しがちな栄養素を簡単に補給できるのが夏野菜の長所です。

今回はなす・ピーマン・パプリカ・トマトを具材にした
カレーを作ります。
夏野菜カレーを食べて
元気に残暑をのりきっていただけたらと思います。

2020年9月2日

納涼祭で夏を感じて

夏の暑さも本格的になり、
新型コロナウイルス感染症への警戒だけでなく
熱中症予防の意識も強めてきたある日のこと。

冷房を効かせた居室の中で、
ある入居者様が熱心に、かつ丁寧に
提灯に筆を走らせている姿がありました。


書かれている文字は『祭』。

様々なイベントが中止となっていることを受け、
それでも入居者様に、夏らしくも
楽しいひと時を過ごしていただきたいと
あるユニットが企画した『納涼祭』の会場に飾る
提灯作りを手伝っていただいていたのです。

当日は、スタッフが想いのありったけをこめて
会場となるパティオを飾りつけ。


入居者様が文字をしたためた提灯も
華やかな会場を盛り上げるのに
大いに役立っていました。




会場ではスタッフが
美味しい『屋台メニュー』を準備中。
香しい焼きそばのソースの匂いや
焼き鳥のタレの香りが、皆様の食欲を刺激します。



プチ散歩も兼ねて、会場を一巡り。


熱中症が怖いので、ほんの短い時間ですが
会場で記念撮影をしたりして、
お祭り気分を味わっていただきます。


美味しいメニューをいただいた後は、
冷房の効いたユニットの共有ダイニングにて
「いただきま~す」


換気も兼ねて開け放たれた窓からは
前述の『美味しい匂い』が漂ってきて
お祭りの屋台の並びの中にいるような気持ちに…

デザートはあずきと練乳をたっぷりかけた
「あずき氷」で、祭りの興奮に火照った身体を冷やします。

どの入居者様も、久しぶりのイベントかつ
夏を実感できるお祭りに、満面の笑顔で過ごされていました。

コロナ禍にあって、イベントの実施はなかなか難しいですが
密を避け、感染症予防を徹底して、
これからも入居者様に楽しんでいただける時間を
色々と企画していきたいと思います。