2019年4月22日

『和製洋食』でウキウキランチ

世界遺産にも登録された『和食』について
その定義は何か、と問われれば
日本風の食事」「日本料理」と答えが挙がるかと思いますが、
では『洋食』の定義は何でしょうか。

一説によると、
「西洋料理のレシピを日本人向けにアレンジしたもの」
もしくは「西洋の食材や調理法を使って、日本で生み出された料理」が
『洋食』を示すものだそうです。
ちなみに、西洋の、それぞれの発祥の地のレシピを
そのまま使って作られた料理のことを『西洋料理』と言うとのこと。
もっとも、最近はこのくくりに限らないそうですが…

さて、この日本で生み出された
西洋料理のアレンジメニュー=『和製洋食』。
どういうものがあるかと言うと、
「コロッケ」や「オムライス」がそれに当たります。

家庭料理の定番ともいえる、この世代を超えた人気メニューを、
あるユニットでスタッフが手作りして
入居者様にふるまおう、という昼食レクがありました。

まずは、コロッケ作り。
じゃが芋をマッシュして、パン粉をつけて…

手際よく作業していくスタッフの姿を、
ある入居者様が見守ってくれていました。


「昔、『コロッケの歌』っていうのが流行ったそうですね」
「そういえば、コロッケが1個5円で
売られていた時期もあったわよね」
なんだか懐かしい話で盛り上がります。

「コロッケは、やっぱり揚げたてが一番ですよね」
皆様のお食事タイムに合うように、上手に作業を調整して、
出来上がったコロッケは、アツアツカリカリの見事な出来栄えでした。

コロッケと一緒にお出しするのは、オムライス。
和製洋食の中でも、発祥説が多い料理のひとつですが、
そのうちの1つは、大阪・心斎橋の「北極星」という洋食屋さん。
このお店の常連さんの一人が、胃が弱い為に
いつも白飯とオムレツを別々に頼んでいたそうで、
「いつも同じものしか食べられないのはかわいそうだから」と
店主さんが気を遣って作ったものが始まりだそうです。

そんな優しい想いが込められて生まれた(かもしれない)
『オムライス』ですが、こちらのスタッフも
入居者様へのアツい想いをこめて、ふわトロに仕上げたものを
お出ししました。

アツアツコロッケと一緒に、召し上がれ♪


「美味しいわ~」
「子どもの頃に食べた『お子様ランチ』を思い出しちゃう」

嬉しそうに箸を動かす入居者様達。
いつも以上に、食欲旺盛な姿を見せてくれて、
腕をふるったスタッフも、心の中でガッツポーズです。

蛇足ですが、『昼食』を表す「ランチ」という言葉。
洋食文化が広まった頃は、「ランチ」の定義は
「米飯と西洋風のおかずを盛り合わせたもの」というものでした。

そういう意味では、まさに今日のメニューこそが
「ランチレク」というに相応しい内容だったかもしれませんね。