2020年11月19日

卒寿を祝って…

『長寿祝』といえば、

60歳を迎えられた方の「還暦」が有名ですが、

この他の長寿祝をご存知でしょうか。


70歳は「古希」、88歳は「米寿」、99歳の「白寿」…

昔はこういうお祝いも大切にしていましたが

今は少なくなってきた印象があります。


と言いつつも、行事や季節のイベントを大切にしている当施設では

入居者様のお誕生日にこの「長寿祝」がぶつかった時は

いつもの「誕生日祝い」よりもちょっと工夫をこらして

楽しくお祝いすることを心がけています。


さて、ある入居者様がオンライン面会を楽しまれていた時、

その入居者様宛に素敵なお花が届きました。



実は入居者様はこの日「卒寿」のお誕生日を迎えられており、

ご家族様からお祝いのプレゼントとして贈られたものでした。


オンライン面会の最中に届いた、というベストなタイミングを

逃す手はありません。

大急ぎでスタッフが受付まで取りに行き、

届いたばかりのプレゼントと一緒に、

画面越しにお祝いすることができたのでした。


オンライン面会が終わって、喜びの空気が流れるユニットにて

今度はスタッフからささやかなお祝いをさせていただきます。


予め用意していた色紙と、ちょっとした贈り物をお渡ししました。


入居者様からは、この『プチサプライズ』にビックリ。



他の入居者様達と一緒に、定番の「ハッピーバースデー」を唄って

ユニット全体でお祝いさせていただきました。



お祝いごとは、人生の区切りとして

また新しい気持ちになるような気がします。

蛇足ですが、この「長寿祝」は平安の頃から

文字に由来する慶賀があったらしく、

歌人である藤原俊成の卒寿の祝は

その筋の方々にとっては有名だそう。


医療が発達した現代でも、元気に齢を重ねていくのは

そんなに簡単なことではありません。

これからも元気で当施設で過ごされるように

引き続き、入居者様に喜ばれるケアを続けていきたいと思います。