2019年12月4日

物語の世界へようこそ♪

先月11月21日(木)。
デイルームにて、各種MCやラジオのパーソナリティとして
活躍されている菅野秀之さんによる
『お話しの会』が開催されました。

菅野さんは、独特な感性とやわらかい語り口で、
語り・朗読に取り組まれているだけでなく、
インターネットラジオDJも担当されている方。
楽曲へのナレーション提供、映画への声の出演、
司会、影アナ、カードゲームの声優など、
幅広く活躍されています。

今回は、ナレーター経験のあるスタッフと、
デイサービスでピアノを弾かせたら天下一品のスタッフとの
コラボレーションも楽しんでいただけるよう、
用意された演目は4編。

まずは、ロシア民話の代表作『おおきなかぶ』。
お馴染みの、かぶを抜く時の掛け声
「うんとこしょ どっこいしょ」は
デイルームに集まった皆様にお願いしました。

1999年にマザーグース賞を受賞した絵本をスライドに写し、
目でも楽しんでいただけるよう、工夫をこらした演目で、
皆様、とても楽しそう。
コミカルな文章に、時折会場からは笑い声もおこっていました。

続いては、「吉四六さん」と「一休さん」。
日本を代表するとんち話は、話の途中で、どんなとんちを効かせたか
利用者様達に問いかけて、一緒に考えてもらいました。

最後の『そらいろ男爵』のストーリーはこちら
▼ ▼ ▼
『お手製の青い飛行機で、
バードウォッチングを楽しむ「そらいろ男爵」。
しかし戦争が起こり、お気に入りの飛行機を迷彩色に塗り替えて、
戦いに参加せざるをえなくなりました。
男爵が爆弾のかわりに投下したのは、なんと分厚い本。
12巻の百科事典、旅行記や料理書、哲学書、天文書に歴史小説…
男爵は大好きな『本』をどんどん投下します。
本を拾った将軍や兵士たちは、それぞれ本に夢中になり、
戦いへの意欲がなくなっていきました。
そして、男爵が戦争を終わらせるために最後に投下したものは…』

2014年に第1次大戦開始100年を記念して刊行され、
フランスで児童書に贈られるサンテグジュペリ賞を受賞した良質の絵本を
PowerPointのスライドショー機能を使って
『動く紙芝居』にアレンジして、皆さまに披露してくれました。


菅野さんの柔らかな声を引き立てるべく、
デイサービススタッフによるピアノのBGMが生伴奏で入ります。
もう一人の出演者との掛け合いもバッチリで、
誰もが物語の世界に引き込まれていました。

イベントの最後は、会場に集まった皆様から
菅野さんはもちろん、今回のイベントに携わったスタッフ全員に
惜しみない拍手が送られました。


折角なので、菅野さんと、出演したスタッフと
スライド操作を一手に引き受けてくれたスタッフで
デイサービスの利用者様達が作った『イチョウの木』の前で
ニッコリ笑って記念撮影。

利用者様達からは
「楽しかった」
「また是非こういうイベントをやってほしい」
と、嬉しい感想やありがたいリクエストをいただきました。

菅野さん、楽しいイベントをありがとうございました!
是非、また遊びに来てくださいね。