2019年8月20日

優しい音色の贈り物

当施設で働くスタッフの特徴の1つに
『芸達者』ということがあります。

カラオケ大会全国大会出場経験者がいたり、
廃材を利用して、手際よく家具類を作れる『家具職人』がいたり、
その『芸』の種類は多種多様。

さて、現在は異動して別施設で働いている元スタッフさんで
アマチュアとはいえ、
なかなか見事なサックスの腕前を持つ方がいます。

ある日、ボランティアとして来設し、
人気アクティビティ『小さな音楽会』で
その腕前を披露してくださいました。

演奏した曲は4曲。
  • 埴生の宿
  • 浜辺の歌
  • 夜来春
  • 好きになった人

『小さな音楽会』担当スタッフのKさんの電子ピアノとの
久しぶりのコラボレーションとなりましたが、
息ピッタリの演奏で、入居者様達も大喜びでした。

特にこの日は、入居されてしばらく経つのですが
お声がけしても「自分はいいよ」とずっと不参加だった方が、
ナースのSさんの誘導に応えてくださり
「今日はちょっと顔を出そうかな」と、会場に姿を見せてくださり、
会場となったユニット全員参加という、
素敵な『記念日』にもなりました。


歌を唄うのが大好きな入居者様達は、
演奏にあわせて大きな声で唄ってくださり、
他の入居者様もそれにつられて唄い出すこともあり、
会場は楽しい歌声にあふれかえりました。

特に、4曲目の『好きになった人』では、
間奏の主旋律をサックスが演奏し、
いつもの音楽会で奏でられるのとは違う音律に
入居者様からは感嘆の声が聞こえてきました。


アクティビティ終了後は、
サックスを入居者の目の前に持っていってもらい
軽く触ったり持ってもらったりしました。


ある入居者様には、
楽器のベル(先端)の中に軽く手を入れてもらい、
低い音を吹いてもらって振動を感じてもらいました。


入居者様の反応は、とてもびっくりして笑っていましたが
その無邪気な笑顔に、見ていたユニットスタッフも
思わず頬がゆるんでしまうくらい。

多職種連携が取れている当施設ですが、
別施設に移った後でも、こうやって入居者様に喜んでもらえるよう
様々なシーンで協力しあっています。