★☆栄養士が語る今週の献立のこだわりポイント☆★
【8月12日(木)昼食 油淋鶏】
油淋鶏と聞くと、唐揚げに甘辛いソースをかけたもの、という印象があるのではないでしょうか?
ですが油淋鶏とは本来、唐揚げのように鶏に衣をつけて揚げる料理ではありません。
鶏をゆで、乾かした後、たっぷりの油の中に入れ、熱々の油をおたまですくいかけながら、
鶏の表面がパリパリッとなるように仕上げる料理です。
もともと「淋」とは中国語で「(水などを)掛ける、びしょぬれにする」という意味の動詞で、
油淋は食材を「油掛け」にするということになります。
味付けは、みじん切りにしたネギやしょうが、ゴマを甘酢醤油で和えたタレをかけていただくのが一般的です。
表面がパリッパリになった食材に、タレをかけた時に発するじゅわっとした音、
薬味が熱せられる香ばしい香りは中華料理ならではの、思わず五感を奪われる調理法です。