2019年9月10日

宿題ヘルパー

当施設には、入居者様達が自主的に立ち上げた
『シルバーの花』という同好会があります。

自分達で作った俳句や短歌、川柳などを持ち寄り、
お互いに発表したり評価しあったり、
時には「こうするともっと良くなるんじゃないか」と
討論しあったり…


集まるのは月1回ですが、入居者様によっては
週1回の『パソコン倶楽部』の時に
句集作りに励まれていたり、
活動の準備を担当されていたり…なかなか活発に活動されています。

さて、それは8月末の活動日のことでした。
ある入居者様が、この『シルバーの花』の皆さまに
お願い事をされました。

「小学生の孫が、夏休みの宿題に『俳句を作ってくる』というのを
出されたみたいなんだけれど、困っているらしい。
助けてやってくれないか」

皆さまは、もちろん二つ返事で引き受けられ、
急遽、その日の活動は世代交流も兼ねたものに。

会場の奥では、「おじいちゃん」がお孫さんの頑張り具合を
優しく見守っています。

『シルバーの花』の参加者様達は、いつものように
自分達が作ってきた句を紹介しながら、
お孫さんにも声をかけていきます。

「まずは、どういうの作ってみたか、教えて?」

最初は緊張した様子のお孫さんでしたが、
だんだん打ち解けてきたのか、最後はニコニコしながら
入居者様達とおしゃべりをするように。

宿題の俳句も、なかなかの良作ができたようで、
「先生に褒められたら、報告に来ます!」
と、自信満々の様子で、施設を後にしていました。

入居者様達も、『夏休みの宿題』ということで、
ご自身の『夏休み』を思い出したらしく、
活動が終わってユニットに帰った後は、
仲の良い入居者様達と、しばらくは夏の思い出話に
花が咲いたようです。